今回は、お客様よりお預かりしたベルトシーラーのコンベヤベルト交換・修理をご紹介します。
今回の症状は、コンベヤベルトの蛇行です。
当初は現場でコンベヤベルトを交換することも考えていました。
ところが機械を確認してみると、どうも単純なベルトの劣化や張り調整だけではなさそうです。
蛇行の原因は軸受けとシャフトの摩耗
詳しく確認すると、コンベヤの軸受けベアリングとプーリー軸(シャフト)がかなり摩耗していました。
写真でも分かるように、軸受け周辺には摩耗による鉄粉もかなり出ています。
ここまで摩耗すると軸にガタが発生し、プーリーが安定して回転しません。
その状態でコンベヤベルトだけ新品に交換しても、きれいに走ってくれない可能性があります。
つまり今回の蛇行は、ベルトだけではなく、そのベルトを回している側にも原因があったということです。
「現場でやらない」という判断も大切です
ここで悩むのが、
このまま現場で分解するか?
それとも機械を持ち帰るか?
という判断です。
実は以前、同じような修理で摩耗したシャフトがどうしても抜けず、駆動プーリーから分解できなくなって苦労した経験があります。
長年使用された機械の場合、摩耗や固着などによって、実際に分解してみなければ分からないことがあります。
現場で分解を始めてしまうと、
「分解したけれど直し切れない。結局この状態で持ち帰らなければならない……」
なんてことにもなりかねません。
修理する側としては、これが一番避けたいところです。
今回は軸受けとシャフトの状態を見て、無理に現場で作業を進めず、一度弊社へ持ち帰ってしっかり修理することにしました。
結果的には、この判断で正解でした。
コンベヤを取り外して本格的に分解
持ち帰ったシーラーからコンベヤ部分を取り外し、本格的に分解していきます。
普段はなかなかここまで分解することがない部分ですので、コンベヤベルトを交換するだけでなく、周辺部品についても一緒に点検していきます。
古いコンベヤベルトを取り外し、軸受け、シャフト、プーリーなどを確認。
すると、当初交換を予定していた部品以外にも、チェーンなど長年の使用で劣化している部品が見つかりました。
せっかくここまで分解したので、必要な部分はこの機会にあわせて整備・交換します。
結果的には、
コンベヤベルト交換をしながら、コンベヤ周辺の全体メンテナンスまで行うことができました。
コンベヤベルト交換・調整完了!
新品のコンベヤベルトを取り付け、蛇行しないよう各部を調整。
運転確認を行って修理完了です!
新しいベルトが入ると、見た目もずいぶんリフレッシュしますね。
今回のように、一見すると
「コンベヤベルトを交換すれば直るかな?」
と思う症状でも、その奥に別の原因が隠れていることがあります。
そして修理では、直す技術はもちろんですが、
「ここから先は現場で無理をしない」
という判断も大切です。
今回は機械をお預かりしたことで、当初予定していた部品以外の劣化も確認することができ、コンベヤ周辺をしっかりメンテナンスすることができました。
きれいにリフレッシュしたシーラー。
まだまだ現役で活躍してくれることでしょう!
ヒライ商事では、連続式シーラーのコンベヤベルト交換をはじめ、ベルトシーラーの修理・メンテナンスも行っております。
シーラーの調子が悪い、ベルトが蛇行する、異音がするなどございましたら、お気軽にご相談ください。




